
星野源クラスタの皆さん、いよいよドームツアー始まりますね(*^^*)
インフルエンザが流行っていますが、何卒皆さん当日を元気に迎えられますように!
[toc]
まずはPOP VIRUSの感想
2018年12月19日に発売された「POP VIRUS」。
前作「YELLOW DANCER」から3年ぶりの待望の5thアルバムです。
ライターであり編集者であった川勝正幸氏。
お源さん曰く、ポップカルチャーを世の中に感染させていった人だそうです。
その川勝氏の「ポップ中毒者の手記」というコラム集の表紙に「POP VIRUS」という文字が入っていたそうで、川勝さんの文章からお源さんが感染したものを、今度はお源さんが音楽を通して誰かに感染させる事が実現したら良いな、ということでタイトルに決められたそうです。
そして、お源さん自身の音楽がパンデミックのように広まったり、陥る闇だったり、昔から延々と受け継がれてきた音楽などをウイルスに比喩しているらしい。
お源さん、しっかりたくさんの人がお源さんの音楽に感染してますよ。
もうブラックミュージックだとかイエローミュージックだとか、そんな垣根はすっかり超えてしまって、今まで長年触れてきて積み重ねてきた音楽が昇華されて、完全にかつナチュラルに「源ミュージック」という新ジャンルが出来たんじゃないかってくらい、革命的。
1. Pop Virus
2. 恋 (TBS系火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』主題歌)
3. Get a Feel
4. 肌 (花王ビオレuボディウォッシュCMソング)
5. Pair Dancer
6. Present
7. Dead Leaf
8. KIDS
9. Continues (スカパー! 『リオ2016パラリンピック』テーマ曲)
10. サピエンス
11. アイデア ( NHK連続テレビ小説『半分、青い。』主題歌)
12. Family Song (日本テレビ系水曜ドラマ『過保護のカホコ』主題歌)
13. Nothing
14. Hello Song(ACジャパン2016年度全国キャンペーン「ライバルは、1964年。」TVCM・ラジオCMソング)
14曲目のACジャパンのCMソング「Hello Song」が大好きで。
CMもすごく素敵でしたよね。
2020年の東京オリンピックのテーマ曲、
これで良くない?
星野源 – Pop Virus【MV】/ Gen Hoshino – Pop Virus
シングルCD、アルバムも私は初回限定版を買うのですが、
特定映像が毎回スゴイ!!
(※ちなみに、色んなパターンが売っていますが、CDの内容は全く同じですから。カップリングがAパターンとBパターンで異なるなんて事はありませんのでご心配なく。特典が異なるだけなのです。)
特典映像はPVのメイキングとかではなく撮り下ろしです!
力の入れ方が半端ないです。
スタジオライブの生演奏11曲、それに「ニセ明と、仲間たち」の密着ドキュメンタリーが合計98分も入ってます!
もうおまけなんて感じじゃなく、特典映像もメインって感じ。
まあ~とにかく名曲揃い!
まだ聞いてないという方、本当オススメですので是非(^^)
カクバリズム期の名曲私的5選
今やマジでほんまもんの大スター星野源であることは誰もが認める所で、その大スター星野源は大好きです。
でも、アミューズに移籍する前、大手ではないカクバリズムに所属していた頃の、初期の素朴な味わいの歌も同じくらい大好きです。
その中からたった5曲を選ぶだなんて、ほぼ拷問。
普段はド変態の素朴で気さくなお兄ちゃんなのに、こんな味わい深い素敵な歌詞を投げ込まれると、ギャップ萌えどころじゃないですよ。
マジ天才。
ばらばら
ディズニーランドの「イッツ・ア・スモールワールド」大好き。
「せーかいはひとつ せーかいは同じ♫」と歌いながら、幸せになるピノキオを見つけては幸せになりますようにと願いながら乗っております。
「世界はひとつ」、否定はしないし、平和な良い言葉だと思います。
でも、ホンマに世界はひとつか????
地球がひとつで、そこにたくさんの世界があるんじゃないのか?
と違和感を以てそう思ってしまうのは、私がひねくれ者だからでしょうか。
だから、
世界は ひとつじゃない
ああ もとより ばらばらのまま
世界は ひとつになれない
そのまま どこかにいこう
というこの歌詞に、しっくりくるのです。
でもこの歌、絶望的なのではないのですよ。
それぞれにちゃんとひとつひとつの世界が孤立して成立してるんだけど、自然とそれが重なることでなにかひとつのものがそこに生まれる、と締めくくられておりますので。
くだらないの中に
星野源 – くだらないの中に【Live from“YELLOW VOYAGE”】/ Gen Hoshino – Kudaranai no Nakani
笑いに飢えた時はついつい「かんそうさん」のブログを見に行ってしまいます。
特に、星野源が星野源をやる前から星野源をやっている「かんそうさん」の星野源ネタが大好きです。
ブログ中「パン女」が出てきますが、パン女の元ネタがこの歌。
そして、私が一番好きな曲でもあります。
源さんは「愛してる」という言葉が苦手なので、「愛してる」という言葉を使わずに愛っていうものを表現できたらいいなというのと、人間が持つ「やさしい変態性」みたいなものを真面目に歌いたいなと思い作った歌だそうです。
アコギの音がとても静かで温かい。
「キュイン」という音にほわんとしてしまう。
お源さんの曲は特に「日常」や「日々の暮らし」をとても大切に扱う。
髪の毛の匂いを嗅ぎ合って 臭いなってふざけあったり
首筋の匂いがパンのよう すごいなあって讃えあったり
好きな人とそんなくだらない事を言い合って楽しく一緒にいるって事だけで、溢れんばかりの愛が伝わってきます。
そして
心が割れる音聴きあって ばかだなあって泣かせあったり
という歌詞が切な過ぎてきゅんきゅんします。
首筋って脂っこいよね。
パンっぽいにおいがするのも、何となくわかる。
変態ソングと位置付けられておりますが、
いえいえ、普遍の名曲でございます。
日常
星野源 – 日常【Music Video】/ Gen Hoshino – Nichijo
みんなが嫌うものが好きでも それでもいいのよ
みんなが好きなものが好きでも それでもいいのよ
共感はいらない 一つだけ大好きなものがあれば
ハッ、そっか・・・。
自分は自分でいいよな。
って、自分を認める自信をいただきました。
思春期かよ、と思われるかもしれませんが、アラフォーになった今でも自分に自信がないのです。
SNSやネット全盛期で情報過多な今の世の中、ふとした瞬間についつい物事に対する本質や自分の考えなどを見失いがちなので、そんな時にこの歌を思い出します。
地獄でなぜ悪い
園子温監督の同名映画のテーマ曲であります。
お源さんも出演しております。
映画自体は、うーん????
長谷川博己さんが若くて元気で、「全力歯ぎしりレッツゴー」がやたら頭にこびりつこて離れないことしか感想が思い浮かばないのですが、私の理解力が足りないのでしょう。
6thシングル、MV全編アニメです。
くも膜下出血で入院されていた為、本人出演不可能だったからです。
あー、本当によくぞご無事で。
歌詞はご自身の闘病体験をもとに作られています。
夜の病室での耐え難い痛み。
この痛みと戦うしかない地獄のような現実と、それを乗り越えるがための「夢」や「嘘」「作り物」を歌っています。
ただ地獄を進む者が 悲しい記憶に勝つ
ここは元から楽しい地獄だ。
しんどい時にこの歌詞を思い出すと、何とか行けそうな気がする(^^)
グー
お源さんの曲には「老人」をテーマにした曲が多い。
例えば「老夫婦」「布団」「茶碗」「喧嘩」。
お源さん、ラブソングを書きたいけれど、自分の事とか同世代の事を書こうとするとどうも恥ずかしくて書けない。
でも老人だと恥ずかしくないそうで、その結果の老人曲だそうです。
夢を見た日の寝起きの顔
ぶちゃむくれているけど好きなの
ファンデーションより
すごいまつげより
グーグーグーグーグーグーグー
寝た後の顔がいい
で始まるグー。
ある夫婦の物語です。
曲の主人公は夫。
「ぶちゃむくれている」って愛を感じる表現。
すごいまつげ、なので若い頃。
その次の歌詞は、西日が差し込む居間で口をぽかんと開けてよだれを垂らしながら昼寝をするしわを重ねた奥様。
そして、場面は病室に移ります。
白いベッドより、うちの布団がいいおじいさん。
おばあさんは、ベッドの横で椅子に座り看病しています。
でもおじいさんは、エロいナースよりも管だらけよりも、おばあさんの隣がいい。
そして、最後におじいさんは、天国に旅立ちます。
おじいさんが亡くなる悲しい曲なのではなく、ほんわか幸せに過ごしたある夫婦の物語って感じで。
おじいさんのおばあさんに対する愛がムギュッと詰まったラブソングです。
そして、音楽もスゴイけど本もスゴイ。
才能がかたまりすぎ。
ではこの辺で(^^)/