秋の味覚の王様「松茸」はお好きですか?
我が家のキノコ嫌いの子供たちも、松茸だけは別格・・・。
毎年この時期にねだられるのですが、国産なんてとてもじゃないけど手が出なくて。
出荷量1位の長野県が今年は記録的な不作だそうで、さらに値段は高騰するのかもしれません(T_T)
かと言って、中国産に手を出してまで食べたいわけでもないし。
我が家が購入するのはカナダ産。
夫の機嫌がノリノリの時に箱買いしてくれるのを期待してじっと待っているのです。
そんな中、朗報です(^^)/
しかも私が住んでいる兵庫県で!!
松茸ではなくバカマツタケです。
松茸の特徴
松茸は赤松などの根に菌根をつくり、そこから栄養をもらって共生する菌根菌類と呼ばれるキノコ。
今まで数多くの栽培実験が行われ菌糸の培養までは成功しているみたいですが、子実体(傘のある姿のキノコ)までは実現していません。
つまり今のところ人工栽培は不可能。
発生時期は9~10月。
産地は、1位長野県、2位岩手県、3位が兵庫県。
では、バカマツタケって?
バカマツタケは松茸の親戚。
見かけはマツタケとそっくりで見分けがつかない↓↓
その上、味と香りは松茸よりも劣らないそうですよ。
別の名を「早松(さまつ)」と言い、9~10月が旬の松茸よりも1か月早く8~9月に出てきます。
そして生えるのは松林ではなくミズナラやコナラの雑木林。
全国に分布しているものの、なかなか見つからないレアなキノコ。
それにしても、フライングして節操なくどこでも生えるからってバカ扱いってひどい。
ちなみに松茸の親戚として、「マツタケモドキ」「セマツタケ」などもあるようですが、これらは味や香りで本家松茸よりは劣るらしいです。
それなら「モドキ」やら「ニセ」やら名前に付けられてディスられるのも仕方ない。
でも、「馬鹿」 呼ばわりされている「バカマツタケ」は本家松茸よりも味も香りも勝っているなら、それはもう「馬鹿」ではないんじゃないかと。
バカマツタケの人工栽培
今回バカマツタケの完全人工栽培に成功したのは、兵庫県加古川市にある多木化学株式会社。
しかし、実は多木化学が成功する前に、奈良県森林技術センターが人工培養の菌を自然にある樹木に植え付けて、バカマツタケを発生させることに成功しているのです。
これがバカマツタケの人工栽培第1号で、実用化に向けて研究は続き100g1000円で売り出す予定だったそうな。
そんな中、多木化学は違った方法で人工栽培に成功しました。
多木化学は2012年からバカマツタケの人工栽培を始め、今年の4月に完全人工栽培に成功!
何と、ブナシメジやエノキなどの栽培と同じ木クズなどで作った菌床で培養から生育までを室内行う方法で成功したのです。
って事は、ブナシメジやエノキのように、1パック100円で松茸、いや、バカマツタケがスーパーでいつでも買える時代がやってくる
かもしんない(*^^*)
そうなると、本家松茸はどうなるんだろう?
味も香りも良いくせに馬鹿を装ったバカマツタケが、値段までも大きく抜き去った時、敢えて何万円も出して松茸を購入する人がいるのだろうか?
松茸がキノコ界で栄華を極めた時代も、いよいよ終わりを迎えようとしているでしょうか。
これはキノコ栽培の世紀の大発明!
先ほども書きましたが、松茸は菌根菌類と呼ばれる生きた植物と共生するキノコ。
菌糸を植物の根っこに伸ばして、そこから栄養をもらうため、人工栽培は難しいとされてきました。
なので、今回の菌床でのバカマツタケ栽培の成功は世紀の大発明と言っても過言ではありません。
そして欲張りな私はさらなる期待をしてしまいます。
それは、松茸以外の高級キノコ、トリュフやポルチーニです(^^)/
菌根菌類って、高級キノコが多いのですよ。
この栽培方法、松茸以外にもいけるのではないでしょうか?
期待せずにいられません。
とりあえず、バカマツタケの完全人工栽培実用化は3年後だそうです。
楽しみに待ってまーす( *´艸`)
では(^^)/
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