全国各地で次々に災害が襲い、その都度色々考えさせられ、そして改めて気づく事の多さ。
関西を襲った台風では、我が家の災害対策が穴だらけのダメダメだった事を反省し、ただいま大急ぎで色々買いそろえている次第です。
最近はあまり見かけなくなった公衆電話。
現在全国で16万台設置されているのですが、なんとその数はピーク時の2割以下。
駅などでは、かつて公衆電話が置かれていたであろう台だけが寂しく残っていたり。
そんな公衆電話が災害時に大活躍するって事ご存じですか?
イマドキの子供は公衆電話のかけ方を知らない。
NHKのあさイチで次のような実験を行っていました。
子供に10円玉を渡して「公衆電話でお母さんに電話してみて!」とお願いし、公衆電話が使えるかどうかの実験です。
【結論】
実験対象の子供たちは一人も電話をかけることができません。
【理由その1】
お母さんの携帯番号を知らない。
私が子供の頃、友達の家電の番号はほとんど覚えてました。
昭和世代、そんな人が多いのでは?
今は私も家族の携帯番号なんて知りません。
いや、自分の携帯番号でさえ怪しいのです。
だって使うの、ほとんどLINEだから。
【理由その2】
公衆電話の受話器を上げてからコインを入れる事を知らない。
使い方を知っているから当たり前の事のようですが、使い方を知らない子供は、コインを入れては下から出てくるコインを取り出すという動作を何度も繰り返します。知らないとそうなっちゃうのも納得。
ココがすごいよ公衆電話
みんな携帯持ってるし、公衆電話なんてまだ要るの?
なんて思う方もいらっしゃるかも。
でも公衆電話はとても必要だということを災害を経験して分かりました。
なぜなら、
①携帯電話は災害時に繋がらなくなる
②停電で携帯の充電ができなくなる
公衆電話を侮ってはいけません!
災害発生時の緊急インフラとして、公衆電話は依然として大きな役割をになっているのですよ。
110番・119番・118番は無料
10円玉やテレカ無しで110番(警察)、119版(消防・救急)、118番(海上保安)に通報できます。
デジタル公衆電話(液晶パネル付)→ 受話器をとって直接緊急の番号を押します。
アナログ公衆電話(液晶パネル無)→ 「緊急通報ボタン」を押し、続けて緊急番号を押します。
災害時もつながりやすい
災害で通信規制がかかると、携帯がつながらず困りますよね。
そんな時でも、公衆電話は対象外!
優先して通話ができるようになっています。
また、災害の規模によるのですが、110番などの緊急番号以外も無料でかけられる場合があります。
デジタル公衆電話(液晶パネル付)→ 受話器をとって直接番号を押します。
アナログ公衆電話(液晶パネル無)→ 硬貨かテレカを入れて普通にかけます。通話修了後戻ってきます。
停電時も利用できる
液晶ディスプレイやランプが消えていたとしても、普通に通話できます。
NTT東日本やNTT西日本の通信ビルから、電話回線を通じて直接電力の供給を受けているので、停電時も大丈夫だそうです。
そういえば子供の頃使っていた黒電話は、電話線がつながっているだけで電気のコンセントはついていませんでしたよね。
昔の黒電話も電話局から電源を供給しているので、停電時でも使えたんですよね。
災害時にのみ使用可能になる特設公衆電話がある
特設公衆電話とは、災害発生時の通信手段確保のために、被災者が無料で使える公衆電話です。
市町村の要請に基づき、避難所などに事前に設置をしているらしいです。
(引用元:NTT公式)
設置場所をNTTのホームページで調べてみたら、近所の小学校にも中学校にも設置されていました。
※通常時は使用できません。
公衆電話はどこにあるの?
以前は街中には電話ボックスがありましたし、飲食店にも公衆電話は設置されていましたよね。
でも最近めったにお見掛けしません。
一体どこに公衆電話は残っているのでしょうか?
実は、市街地では500m四方に1台、それ以外の地域でも1km四方に1台という基準で設置されています。使用する人が減っているのは事実ですが、災害時や緊急時などいざという時に助けてくれるのは公衆電話なのです。
NTTでは公衆電話の設置場所検索のサイトが用意されています。
今後はWi-Fi機能も?!
NTTは2016年より、通信環境改善に貢献するため、公衆電話ボックスのスペースを公衆無線LANのアクセスポイントの設置場所として提供するサービスを始めました。
これは個人向けのサービスではなく、自治体や店舗、携帯キャリア向けのサービスですが、新たな有効活用ですよね。
公衆電話、侮るなかれですよ。
では(^^)/