先日夫が、
「目の前にずっと虫が動いてるみたいに見えるねん」
と言うので、
「飛蚊症じゃない?老化やで」
と私が言うと、
「蚊どころじゃないねん。ゴキブリやねん。」というのです。
それはデカイな。
そんなわけで眼科に検査に行ったのですが、
「網膜裂孔だから即レーザー手術ね。」
とサクっと宣告。
このまま放置すると網膜剥離になり最悪失明するよ、と言われたので手術を即決。
飛蚊症とはどんな症状?
ある日突然目の前に黒や灰色の小さな点々や糸くずみたいなものが見えるようになります。
手で払っても取れないし、目を動かしても視線と一緒にゆらゆらと動いて見えます。
特に白いものを背景にしたりするとはっきり見える事があります。
これを蚊が飛んで見えることに例えて「飛蚊症」と言います。
私たちの目の大部分は、硝子体という卵の白身のような透明のゲル状の液体で出来ているらしい。
その硝子体を網膜が包んでいる感じ。
これらが飛蚊症に大きく関わっているそうです。
飛蚊症の原因と3つのタイプ
1.生理的飛蚊症
硝子体は加齢とともにサラサラした液体とベトベトしたゲル成分に分離していくらしく、そのゲルの骨格成分であるコラーゲン線維が集まりくっついて、不透明なモノが出きあがります。
明るい光が目に入ると網膜にそのコラーゲン線維の集まりの影を映してしまいます。
明るい所や白い所を見た時に、その影が虫や糸くずのように見えてしまうのが、生理的飛蚊症。
つまり、老化現象です。
何を隠そう、実は私も目の前にずっと糸くずがうごめいております。
そう、加齢です。老化です。
悲しいですが、現実は受け止めなければなりません。
そして、生理的な現象なので、こちらのタイプの飛蚊症と診断された場合は、治療の必要はないそうです。
最初は目の前が気になると思いますが、慣れれば大丈夫。
2.後部硝子体剥離
硝子体は加齢とともに卵の白身のような硝子体の組成が変化し、硝子体内に液体がたまった小部屋のようなものが出てきます。その小部屋はどんどん大きくなるのに反し、硝子体は収縮してしまいます。
前方に収縮した硝子体、後方に液体に変化した硝子体がたまります。
その結果、網膜に癒着していた硝子体ははがれてしまいます。
これを後部硝子体剥離といい、突然の飛蚊症の原因となります。
(引用元:日本眼科医会)
中程度以上の近眼の人は比較的若い年齢で後部硝子体剥離が発生しやすいそうなので、要注意。
そして、後部硝子体剥離が引き金となっておこる病気が重大なのです。
それが次に書きます網膜裂孔です。
3.病的な飛蚊症
網膜裂孔による飛蚊症
後部硝子体剥離がおこると、硝子体の全部が網膜からはがれるわけではなく、くっついている部分とくっついていない部分ができてしまい、くっついている部分の網膜が引っ張られて、結果網膜に孔があいてしまうことがあります。
それが、網膜裂孔です。
網膜に穴が開くと、いきなり突然の飛蚊症をもたらします。
発症初期の状態であれば、日帰りレーザー手術であっという間に終わります。
→私の夫の場合はこれに当たります。
しかし網膜裂孔を放置すると、その孔を中心に網膜がはがれてしまう網膜剥離に進行します。
網膜剥離になると入院手術が必要になりますし、最悪の場合は失明にも至ります。
眼底出血や炎症による飛蚊症
糖尿病や高血圧、外傷などにより眼底出血が起こり、その血液が硝子体に入る「硝子体出血」や目の中の炎症によって硝子体に濁りが出ると、飛蚊症を引き起こします。
その場合は眼科的治療と平行して、飛蚊症の原因となっている全身疾患の治療も必要になります。
眼底検査で病気を調べる
まず眼底検査をしました。
眼底検査とは、目の奥に光をあてて血管や神経を見る検査です。
が、光をあてると瞳孔が収縮して観察が十分できないので、瞳孔を広げる目薬をさして、眼底の隅々まで観察します。(散瞳という)
瞳孔が開くまで30分ほどかかり、それから検査になるので時間がそこそこかかります。
痛みはありませんが、瞳孔の機能が半日くらい麻痺するので、めちゃくちゃ眩しく平衡感覚もおかしくなります。
ゆえに、この検査終了後4~5時間は車の運転はできませんし、細かい作業などもできません。
- 緑内障
- 網膜動脈硬化症
- 糖尿病性網膜症
夫はこの眼底検査を2回しました。
レーザー手術で網膜裂孔を治療
幸いなことに相方は発症初期にすぐ眼科を受診したので、網膜光凝固術というレーザー手術で済みました。
孔の周りをレーザーで焼いて固定して進行を食い止める、という手術だそうです。
手術時間は15分程度でサクっと終了。
日帰り手術です。
(引用元:医新会)
網膜裂孔の検査・レーザー手術の費用は?民間の医療保険は使えるのか?
眼底検査 4000円程度×2回= 8000円
レーザー手術 33070円
Total 41,070円
そして、夫が加入している医療保険では保険金給付の対象外でした(T_T)
なので、完全自腹
(>_<)(>_<)(>_<)(>_<)(>_<)
保険金給付の対象になるかならないかは加入している保険会社により異なります
さいごに
加齢とともに体に色々とバグが発生するなぁ、としみじみ感じる今日この頃。
病院嫌いの私はついつい「気のせい」にしてしまおうとするので、体に何か異変を感じたら即病院を受診したいものです。
では(^^)/
目のケアは大切ですね