我が家は全員パスタ好きで、トマト缶をしょっちゅう購入します。
いつも必ず「イタリア産トマト缶」を購入するようにしていたのですが・・・。
日本で「イタリア産トマト缶」として売られているトマト缶は、実は大半が「イタリアが中国から輸入した中国産濃縮トマト汁をイタリアで加工したトマト缶」という事実を知り、ショックで寝込みました(ウソ)。
原産国表示は原料の原産地表示ではない
スーパーで売っている食品をよく見てみると、原材料の欄にはナス(国産)とか、きゅうり(中国産)とか表示されていますよね。
でも、輸入食品の場合、原料原産地表示のルールは適用されません。
そのかわり、どこの国から輸入されたのかを示す「原産国」が表示されます。
「原産国」の項目が設けられ「原産国:イタリア」などと書かれます。
これは、原料の原産地を示しているわけではありません!
つまり、このカラクリがトマト缶にも適用されているわけで。
私、若い頃は中国からインテリア用品を輸入する貿易会社で海外営業をしておりました。
私の担当はアートフラワー。
本物ではない造り物のお花です。
香港の工場に中国大陸から花器(フラワーベースや籠など)を輸入し(当時は香港はイギリス植民地だったので輸入になります)、香港でアートフラワーと花器をアレンジ加工し日本に輸入するという加工貿易の仕事をしていました。
この加工して輸入した商品には「Made in Hong Kong」と表記されます。
決して「Made in China」ではありません。
食品だけではないのです。
商品の最終加工地が原産国表示されるのです。
そんなわけで、いくら中国産と書かれている食材を買わないようにしても、結局隠れた中国産食材を私たちは無意識に買っちゃってるんですよね。
メーカーによっては、薄~い、酸っぱ~いって感じのものがあるなあと思ってたんです。
再輸入加工手続きの導入
再輸入加工手続きとは「一時輸入」や「一時通過」とも呼ばれるEUの特別制度。
この制度を利用して、輸入した商品を加工・修繕してから再輸出すれば、輸入する際に関税を支払う必要がありません。
つまり、中国で生産加工した「濃縮トマト汁」をイタリアは無関税で輸入できるのです。
そしてイタリアが輸入した中国生まれの濃縮トマト汁は、イタリアで水を足してパッケージされイタリア産トマト缶と生まれ変わり、輸出されるというカラクリです。
しかしこの制度を利用した場合、一時輸入された中国の濃縮トマト汁は加工されて必ず輸出されなければならないので、イタリア国内では流通しません。
EU圏外の日本や他の国々で出回っているというわけです。
中国トマトの一大産地は新疆ウイグル自治区です。
ウイグル人権問題に配慮するため、カゴメがウイグル産のトマト不使用を宣言しました。
今後世界各地で中国ウイグル産トマトの使用は減少するかもしれませんね。
おすすめはMUTTIのトマト缶
なので、この問題に関する記事を読んでから私はトマト缶は必ずこのブランドを購入するようにしています。
料理研究家の浜名千波さんもこれを使っていると雑誌で紹介されていたので安心かな。
▼ムッティ者の公式サイトにはイタリア産完熟トマトと記載されています。
ムッティ社は1899年にイタリアの美食の町・パルマで創業された老舗メーカーです。
トマト加工品を多数取り扱っており、ブランドの知名度はイタリアでもトップレベル。
その確かな味と高い品質から今では世界中で愛されています。引用元~加藤産業公式サイト
イタリア産のトマトだけを使用したトマト缶などで有名なムッティ社。
環境問題にも積極的に取り組んでいます。
2010年から今日まで世界自然保護基金(WWF)と協同してムッティ社の水の消費量削減に努めているそうで、予め設定された目標数値3%減を大幅に超える4.6%削減を達成。
また、2010年から2015年までに2万トンの二酸化炭素排出量削減にも成功しているようで、この数字はミラノ・ロンドン間の約9万1000回のフライトで排出される二酸化炭素量に値するそうです。
そんな会社なので、何となく信用しても良いのかなあ??
と思い、いつもこちらのメーカーのトマト缶を購入しています。
食の関連法規がユルユルの日本ですので自衛をするしかないですし、もっと議論の場があって良いと思いますけどね。
では(^^)/
オイシックスの食材は安心して食せる!お試しセットはかなりお得でした
MUTTIのトマト缶で噂のタモリカレーを作ると旨い
トマトって体にいいんですよね
トマト缶ではないですがトマトが安売りの時は必ず作るトマトのハチミツ漬け。
本当美味しいのでぜひお試しください!