この記事はこんな方におすすめ
- 犬を飼いたいor犬を飼い始めた
- 犬の去勢手術を詳しく知りたい
- 犬の去勢手術を受ける時期を知りたい
- 犬の去勢手術の費用を知りたい
- 去勢手術を受けた後の犬の変化を知りたい
犬を飼うと、去勢手術をするべきかどうか、飼い主さんは悩みますよね。
以前に我が家の愛犬あーさん(オス)が、去勢手術をしたと思っていたのに実はしていなかったというお話を記事にしたのですが、
あーさん、10歳というミドルエイジにて、先日とうとう去勢手術を受けました。
保護センターから受け入れた際に手術済とされていたので、いざ去勢するかしないか今一度考えると、色々な思いが湧き出てきて決断に時間が必要でした。
10歳で手術を受けるのはどうなの?
あーさんにとって手術を受ける事で良い事はあるのか?
去勢手術を受けさせる事は人間のエゴではないのか?
などなど、本当に悩みました。
そこで去勢手術についてきちんと調べて納得してから手術を受けようと思いましたので、ここにまとめておきます。
これから犬を飼う方、これから手術を受けようという方の参考になりましたら幸いです。
犬の去勢手術とは
陰嚢という精巣を包んでいる袋を切開して精巣を摘出し、子どもが作れない体にするための手術です。
犬の去勢手術を受ける時期
オスは8~10か月くらいで生殖機能が発達し成犬となり、子供を作ることができるようになります。
生殖機能が発達する前に去勢することで、犬は生殖に関するストレスから解放され、問題行動も起こさず生活できるので、
だといえます。
1歳を過ぎている場合は、できるだけ早く手術を受けるのが望ましいです。
犬の去勢手術の費用
一般的な去勢手術の費用は、小型犬や中型犬で15,000~20,000円、大型犬で30,000円前後です
犬の体の大きさ、手術方法、病院によって費用は異なります。
手術費用には、術前検査、薬代、保護具などが通常含まれますが、事前に確認しましょう。
ちなみに我が家のあーさんは中型犬ですが、トータルで3万2千円かかりました。
予定よりも費用がかかったのですが、理由は「なかなか麻酔が効かなかったから」とのことでした。
彼、かなり野性味あふれてるから、何となく納得。
犬の去勢手術をする4つのメリット
犬の去勢手術を受ける事で、以下のようなメリットが考えられます。
4つのメリット
- 望まない妊娠の防止
- 性ホルモンに関与する問題行動の減少
- 生殖器の病気予防
- 発情によるストレスがなくなる
以下で詳しくみていきましょう。
1.望まない妊娠の防止
元々保護センターが里親になる絶対条件として提示したのがこれ。
望まない妊娠の結果、これ以上引き取り手がいない子犬が産まれてくるのを防止するために、去勢手術は絶対ですと言われたのでした。
もちろん承諾し、去勢費用も負担しました。
しかし、実際はお金を取られただけで去勢手術はされていませんでした。
最悪な保護センターでした(-_-)
犬を飼うって本当にお金がかかるんですよね。
万が一子犬が産まれた場合、経済的に面倒を見る自信がないのなら去勢手術を受けるべきかもしれません。
2.性ホルモンが関与する問題行動が減る
性ホルモンが関与する問題行動とは以下の通りです。
- メスへのアピールのためのマーキング行動が和らぐ
- 発情して騒ぐことがなくなる
- 縄張り意識がなくなる
- 吠えかかり、噛みつきなどの攻撃行動がなくなる
- マウンティングをしなくなる
これらの行動が抑えられるため、性格が穏やかになったように見えます。
我が家のあーさんは、マウンティングとマーキングがとにかく酷いのです。
ちょっと油断すると、ガシっとつかまれます。
散歩時はこれでもかというほどマーキングをします。
この二つが解消したら嬉しいなあ。
3.生殖器の病気予防
犬は年齢を重ねると生殖器関連の病気にかかりやすいのですが、去勢手術をすることで精巣腫瘍、前立腺肥大などの病気を防ぐことができます。
我が家が加入しているペット保険は、9歳以上で生殖器の病気になった場合、去勢手術を受けていない場合は保険金が下りないそうなので、その点も考慮して手術を受けました。
4.発情によるストレスがなくなる
発情によって騒ぐのがなくなるのは飼い主にとってメリットではありますが、発情は犬自身にとってもストレスですので、それが緩和されるのは大きなメリットです。
犬の去勢手術の3つのデメリット
犬の去勢手術を受ける事で、以下のようなデメリットが考えられます。
3つのデメリット
- 全身麻酔のリスク
- 縫合糸のアレルギー反応
- 太りやすくなる
1.全身麻酔のリスク
手術は全身麻酔で行うので、呼吸不全や心不全のリスクが発生します。
2.縫合糸のアレルギー反応
縫合糸に対するアレルギー反応が起こる場合もあります。
3.太りやすくなる
繁殖に対するエネルギーが不要になり太りやすくなるので、運動や食事でのコントロールが必要になります。
グレインフリーで低カロリーフードがおすすめ。
去勢手術の流れ
併せて、血液検査、レントゲン検査、超音波検査、尿検査などを行いますが、病院によって異なります。
全身麻酔をかけるので、当日は絶食です。
お水も飲んではいけない場合があるので、獣医さんに確認しましょう。
手術時間は20分程度で日帰り手術の場合が多いです。
術後の予後観察の為、手術終了後もしばらく動物病院でお世話になります。
あーさんの場合、朝9時半に病院に預け、夕方6時にお迎えに行きました。
手術後は傷口が開かないように、激しい運動は避けます。
また傷をなめさせないようにしましょう。
あーさんはエリザベスカラーを5日間装着しました。
当日のごはんの量は獣医さんに相談です。
可能止めの薬をもらいました。
また傷口が開いたり化膿した場合は、すぐに受診しましょう。
去勢手術の結果どんな変化があったのか~我が家の場合
あーさんの手術が終わり9か月が過ぎました。
去勢手術を受けた後でどのようが変化があったのでしょうか。
1.マウンティングをしなくなった
一番期待していたマウンティングですが、ほとんどしなくなりました。
気をぬくと人間でも犬でも相手構わずマウンティング(発情としての性衝動)をしていたので、期待通りで良かったです。
2.マーキングに変化はなかった
散歩の間中ずっと止まらないマーキングですが、残念ながら全く変化がありませんでした。
3.太った
餌はカロリーを抑えたものに換えましたが、獣医さんの仰る通りやはり太ってきました。
中年太りと判別がつきにくいですが。
4.性格が穏やかになった
少し元気すぎるくらいだったのですが、性格が穏やかになった気がします。
まとめ
去勢手術に対する考え方は様々だと思います。
ストレスを和らげてあげたいのも、
病気を予防してあげたいと思うのも、
問題行動を抑えたいと思うのも、
全身麻酔のリスクを考えて去勢手術を受けないと思うのも、どれも正解です。
つまり、
犬と飼い主さんにとってベストの選択=正解
だと私は考えます。
いずれにせよ、後々後悔しないようによくよく考えて決断する事が大切ですね。
では(^^)/
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