我が家のわんこユキは避妊手術を受けていませんでした。
しかし今、その事を私は激しく後悔しております。
というのも、避妊手術をしていなかったがために「子宮蓄膿症」という病気に罹り緊急手術をしたからです。
幸い術後の経過は良好ですが、手遅れになっていてもおかしくない状態でした。
犬の避妊手術はデメリットやリスクもありますが、病気予防のためにやっておくべきだったと思っています。
今日はその犬の子宮蓄膿症という病気について、症状や治療、手術、費用などについてまとめました。
子宮蓄膿症とは?症状まとめ
子宮蓄膿症は、避妊手術をしていない比較的高齢のわんちゃん、ねこちゃんが罹りやすく、手遅れになると命に関わる病気です。
高齢になりホルモンバランスが崩れやすくなると、生理修了して3週間をすぎたあたりから子宮の中の免疫力が落ちるため、細菌感染しやすくなります。その結果子宮内部に膿(うみ)がたまります。
最初はあまり症状は見られませんが、膿の量が増えると飼い主さんもその変化に気付きます。
症状は主に2つのタイプに分かれます。
①開放性
子宮に貯まった膿が陰部から少しずつ、または大量に出てきます。
黄色いドロッとした分泌物ですが血液が混じっていることもあります。
飼い主さんは気づきやすいタイプです。
放置すると進行するので気付いたらすぐに動物病院で診察してもらいます。
②閉塞性
重症化しやすいタイプです。
子宮にたまった逃げ場のない膿の中の毒素が体中に広がり、嘔吐や下痢、発熱などの体調不良を引き起こします。
元気と食欲もなくなります。
また毒素の影響で多飲多尿の傾向も見られます。
更に進行すると以下のような症状に陥り命の危険が生じます。
- 多臓器不全
- 敗血症
- 子宮破裂による急性腹膜炎
我が家のわんこユキちゃんは、ベッドから動かなくなり食欲もなくなりましたが、お水はガブ飲みしていました。
動かなくなったと思った翌日、朝起きると布団が黄色い液体と血液で汚れていましたので、開放性と閉塞性のミックスタイプだったのかも。
慌ててすぐに動物病院を受診しました。
そしてエコー検査ですぐに病気が発覚したのでした。
子宮蓄膿症の治療法と手術(※閲覧注意)
治療法は、膿の貯まった子宮を取り除く手術をすることです。
手術の内容としては避妊手術と同じになりますが、腫れあがっている状態の子宮を取り出すので傷も大きくなりますし、肝臓や膵臓への負担も懸念されるそうです。
また高齢の場合が多いので体力や回復力も低下しています。
若い頃に行う避妊手術とはくらべものにならないほど負担は大きいと思います。
本来犬の子宮は人間の人差し指くらいの大きさだそうですが、ユキちゃんの子宮は下画像のように25㎝ほどのトレーいっぱいになるくらい膿で腫れあがっていました。
もう少し遅かったら子宮が破裂してもおかしくない状態です。
手術前の体重は5.6キロでしたが、術後は5.0キロになりました。
↓ ※閲覧注意!!(取り出した子宮の写真です。) ↓
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↓ 本来の犬の子宮 ↓
(引用元:あおえ動物病院)
手術の費用
診察料 | 700 |
注射料 | 2,200 |
抗生物質点滴 | 2,200 |
痛み止め | 2,200 |
検査料 | 4,950 |
レントゲン検査 | 4,400 |
エコー検査 | 2,200 |
麻酔料 | 3,300 |
手術料 | 88,000 |
抜糸料 | 500 |
合計 | 110,650 |
我が家はペット保険に加入しているので、2万円の免責+2割負担、つまり38130円の負担となります。
ペット保険は割りに合わないなと常日頃思っているのですが(月額3200円も保険料がかかっている)、いざ手術となるとやはり助かります。
我が家は大きくなってからペット保険に加入したのでこれまでの支払い総額は大して大きくないのですが、子犬の頃からずっと加入していると結構な保険料になりますよね。
ペット保険は掛け捨て、かつ保険料が高いので、保険には加入せずいざという時の為に月々貯めておくのも一つの方法ですよね。
ペットは病気やケガをした時にとてもお金がかかります。
飼う前にその点は必ず覚悟しておくべきです。
ペット保険は加入する際年齢制限を設けられている事が多いので、我が家は年齢制限にかかる直前に加入しました。
老犬になると病気やケガが急に心配になってきたので。結果入ってて良かったです。
術後の経過
↑ 術後辛そうなユキ。見てるこっちも辛い。傷口をなめないように抜糸までの間術後服を着ています。
1週間抗生剤を飲ませました。
痛いからか食欲も全くなかったのですが、術後5日目にようやく食欲が出てきました。
手術から1週間後に一度診察。
問題がなかったため、手術から2週間後に抜糸。
まとめ~避妊手術をしていなかったことを激しく後悔
子宮蓄膿症は手遅れになる事が多いそうです。
また発覚し手術をしたとしても、急変して亡くなるわんちゃんも多いとのことでした。
我が家のユキちゃんは子宮が600gにまで腫れあがってしまいましたが、幸い術後の経過も良好です。
手術は成功しても、肝臓や膵臓に影響が出てくる場合があるそうなので油断は禁物。
しっかり見守りたいと思います。
子宮蓄膿症を予防するためには、若い頃に避妊手術を受けるという選択肢があります。
しかし、犬の避妊手術にはもちろんメリットとリスクがあります。
ユキはマルックス(マルチーズ+ミニチュアダックス)なので、胴が長くヘルニアになりやすいため太るのは厳禁な犬種です。
なので太るのはちょっとな~などと色々悩んでいる内に手術に踏み切れずにいたところ、子宮蓄膿症に罹ってしまいました。
今私は激しく後悔しております。
どうしてもっと早くに避妊手術をしてあげなかったのだろうかと。
この病気が防げる事だけでも避妊手術のメリットは大きいように感じました。
犬の避妊手術に迷っている方の参考になりましたら幸いです。
では。
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