私の大好きなテレビ番組「マツコの知らない世界」。
先日は「読み聞かせ絵本の世界」でした。
絵本はただ子供と楽しむもの。教育を求めるな。
ゲスト講師は、自宅に絵本1500冊を所有する主婦の内田さん。
1990年末以降ペーパーレス時代に突入し、出版業界は売り上げが年々減少しているにもかかわらず、絵本だけは右肩上がりだそうです。
アート系絵本や芸能人が出版する絵本など様々なジャンルの絵本があり、絵本ビジネスは拡大中。
ですが、そのため絵本の種類があまりに多くなり、絵本を教育に使いたい親たちが、どれを選べば良いのか悩んでいるらしい。
そこで、内田さんはこう主張します。
絵本に教育を求めるな!
絵本は子どもとただ楽しむもの!
歯磨き、トイレ、順番を守る、お友達と仲良くなど・・・・
親が絵本を選ぶ時、ついつい親の思いを押しつけがましくなりがちですよね。
でも、内田さんは絵本を1500冊読んで子育てしてきて分かったことは、
絵本はしつけには効かない
ということだったそうです。
この言葉をもっと早く聞きたかった・・・。
絵本を買う時についつい内容を色々考え過ぎてしまって、絵本選びに苦労した経験があるから。
「絵本はしつけには効かない」って当時思えてたら、純粋に「面白い」「楽しい」だけを基準にして選んでただろうなと思う。
内田さん厳選のベスト8冊
①しろくまちゃんのほっとけーき
作:わかやまけん
対象:0~3歳
みんな大好き、しろくまちゃんのほっとけーき。
我が家の子供たちもこの絵本が大好きでした。
ホットケーキを焼いて出来上がっていく過程が子供は大好き。
それはもちろんなのですが、
この絵本にはもう一つとても重要なポイントがあります。
実はしろくまちゃんたちのエプロンの色が・・・
作るとき → オレンジ
食べる時 → 黄緑
片付けの時 → 青
と変化しているのです!!
気付いておられましたか???
この絵本、子どもたちに何回読み聞かせたことでしょう。
なのに、今の今まで気づいておりませんでした(^-^;
エプロンの変化に子どもは洋服を汚す自分と同じだと共感するそうです。
大人は文字を追うから、そういう変化に気づかないけど、
子どもは声を聞き絵を読むから楽しめる。
つまりそれが、読み聞かせに対する大人と子供の違い。
絵をじっくり見ると本当は話す事がたくさんあるんですよね。
内田さんは実は子どもが苦手だったそうです。
自分の子どもは愛おしい。
なのにどう接したら良いのか分からない。
そんな内田さんにとって絵本は救世主だったのです。
絵本=子どもと仲良くなるツール
②ごぶごぶごぼごぼ
作:駒形克己
対象:0~1歳
ぷーん、ぷくぷくぷく、ぷぷぷ、ごぶごぶ・・・・・
不思議なリズムの言葉たちが続きます。
読んでる大人は??????
なのですが、ザワつく子どもが喜んで静かになる魔法の様な絵本です。
作者自身の子供がお腹の中にいた時に聞いた音を絵本にしたそうですよ。
記憶が残ってるんですね。
③くだもの
作:平山和子
対象:0~2歳
4年という長い年月をかけて描かれた写実的な果物は、すごく瑞々しくて美味しそうだから、子どもがついつい手に取りたくなるんです。
そしてフォークの角度や向きなど、かなり計算されて描かれています。
④これはのみのぴこ
作:谷川俊太郎 絵:和田誠
対象:3歳~小学校低学年
子どもにとって声こそが絵本の最大の魅力です。
雑誌、小説、漫画など書物には色々ありますが、声に出して楽しむのは絵本だけ。
そして「これはのみのぴこ」は声に出すのを楽しむ絵本。
読んでいくと、子供たちのテンションは爆上がり間違いナシ!
作者の谷川俊太郎さんは、「どんどん登場人物がつながっていくことを楽しむ」という点にこだわり工夫されました。
そして聞き心地を大切にして絵本を作っているため、自然と子どもが覚えて反復してしまうのです。
実際子どもたちに読み聞かせると、子供たちは一緒に全員が読みだしてしまう、一体感も楽しめる絵本です。
絵は和田誠さん。
和田誠さんはレミパンでおなじみ平野レミさんの旦那様です。
文春砲でにぎわう「週刊文春」の表紙絵は、和田誠さんのイラストです。
和田誠さんのご長男はバンド「トライセラトップス」のボーカルの和田唱さんで、そのお嫁さんは上野樹里ちゃん。
次男さんのお嫁さんの和田明日香さんはタレントでモデルで食育インストラクターって、どんなお家なの???
あれ、絵本からどんどん離れていってる?
⑤おいしいおと
作:三宮麻由子 絵:ふくしまあきえ
対象:3歳~小学校低学年
食べ物を食べる音を表現するとどんな音ですか?
モグモグ、パクパク、パリパリって感じ?
でもこの本の最大の特徴は、音の表現がすごく変わっていること。
想像を超える音を味わえるのです。
なぜなら、作者の三宮麻由子さんは目が不自由なので、自分の耳に伝わって感じた咀嚼音をリアルに表現しているからなんです。
⑥オニのサラリーマン
作:富安陽子 絵:大島妙子
対象:4歳~小学生
関西弁がクセになる、今注目されている方言絵本です。
地獄カンパニーに勤める主人公の赤鬼のサラリーマンとして働く日常を描いた絵本。
赤鬼はなぜかダウンタウンの松本人志さんにそっくりです。
社会の厳しさを描いた話ですが、関西弁を使うことで柔らかく聞こえ、子どもの耳に馴染みやすいようです。
作者の富安さんは、お正月に初夢でこの通りのストーリーを見たそうです。
⑦パンツのはきかた
作:岸田今日子 絵:佐野洋子
対象:1~3歳
なんと女優の岸田今日子さん作です。
今注目されている歌絵本。
絵本のセリフが歌になっているんです。
パンツを自分ではくって結構なイベントですよね。
絵本の歌を歌いながら楽しくはけますよ。
歌が苦手な大人も一緒に歌ってしまう絵本です。
⑧あなたがとってもかわいい
作・絵:みやにしたつや
対象:1~10歳
子を想う親の普遍的な愛を描いた絵本です。
子どもが小さい時は私も素直に「好き好き~」と出来ていたのですが、さすがに、特に息子は、小学校に上がると何となく恥ずかしくてできなかったんですよね。
大きくなった今も赤ちゃんの時に可愛かった時の気持ちと変わらない。
好きなんだよ、変わらないんだよ。
ということを、
本当は小学校に上がってからも伝えてあげたら良かったなー。
そうしてたら、あの壮絶な反抗期も少しはマシだったかもしれない(^-^;
高校生になった今は却って全然言えるんですけどね(^^)
何でだろ。
本が無いと恥ずかしくて言えない、そんなママにぜひ!
我が家の絵本読み聞かせ

長年読み聞かせをした結果、子どもはどう育ったか
長男の場合
「絵本の読み聞かせが良い」と聞いたら、初心者ママは必死で読むよね?
長男が小さい頃を今思い返せば、
「読んであげないといけない」という義務感に囚われていたのか、絵本を心から楽しめていなかったように思う。
でも必死だから、毎日たくさん読んであげてましたよ(^^)
たくさん絵本を読んでもらっていた長男は、どう育ったのでしょうか・・・?
本=人が読んでくれるもの
と思ってしまったのか????
本を全然読まない子どもに成長しましたとさ。
長女の場合
長女が生まれた頃はまだまだ長男も手がかかるお年頃だったので、長男の時のようにマメに絵本をたくさん読んであげるという事ができませんでした。
仕方ない、本は自力で読まなあかんか・・・。
と小さい胸の内であきらめの境地に至ったのかどうかは知りませんが、やたらと一人で絵本を楽しむ子どもに。
結果、本の虫に成長しました(^^)/
適度に放置された方が良いのか、はたまた子ども本来備わっている資質のためなのかはよく分かりませんが。
そして、絵本はしつけや学力アップに効果あり!とネット情報でよく見かけるのですが、
ほんまか・・・・?
と疑念を抱いております。
あんなに必死に読み聞かせをした息子、本当に勉強が嫌いなんです(T_T)
しつけも恥ずかしながら全然なってません!
読み聞かせを長年やってきて、子どもが大きくなった今だからこそ思える事。
それは、
絵本の読み聞かせは、楽しくて大切な親子のコミュニケーションツール
それ以上でも以下でもありませんでした。
我が家の子どもたち愛読の絵本
ついでに我が家の子どもたちが大好きだった絵本もここに紹介しておきます。
絵本選びの参考になりましたら幸いです 。
おひめさまようちえん
作者:のぶみ
対象:2~6歳
主人公のアンちゃんが出会ったおひめさまようちえんは、キラキラのドレスを着て楽しく遊べる夢の場所。
娘が通っていた幼稚園で一番人気の絵本で、読みたくてもいつも誰かが読んでいるので買ってほしいと初めてねだられた絵本でした。
女の子の憧れがたっぷりと詰まった絵本です。
が、色々賛否両論巻き起こしているのぶみさん。
この絵本もパクリ疑惑が取り沙汰されています。
おそらくパクリ元となったと思われる作品
サンタクロースってほんとにいるの
作者:てるおかいつこ
対象:2~6歳
息子が大好きだったこの絵本。
クリスマス時期でなくても年がら年中読んでとせがまれました。
舞台は日本中のどこにでもある普通の家族のクリスマス前の風景。お父さんとお風呂に入りながら、二人の子供たちはサンタについてお父さんにいろいろ尋ねるんですが、その質問をお父さんがのらりくらりとかわしていくという内容です。
プータンシリーズ
作者:おおむらゆうこ
絵:ならさかともこ
対象:1~3歳
プータンというブタが主人公のしかけ絵本です。
簡単なしかけがたくさん。
息子が大好きだったシリーズ。
番外編・私がまだ大切に残している絵本
子どもが大きくなり、家にあった絵本はほとんど処分してしまいました。
が、どうしても処分する事が出来なかった私のお気に入りの絵本があります。
不思議の国のアリス(とびだししかけえほん)
作者:ロバート・サブダ
ロバート・サブダさんのとびだすしかけ絵本がとにかくすごくて、
すんごい!!の一言なのです。
物語は横においておいて、とにかくこのしかけのすごさを堪能していただきたい!

ビロードのうさぎ
作者:マージェリィ・W.ビアンコ
絵・翻訳:酒井駒子
私は酒井駒子さんの絵が大好きです。
黒地にあえて塗り残しを作りながら、ラフに色を重ねていく独特の筆遣い。
はかなげで憂いに満ちた絵が、独特の雰囲気で吸い込まれてしまいます。
特に酒井駒子さんが描く子どものほっぺたが私は大好きなのです。
絵本というよりも、ほとんど画集として楽しんでいる感じ。
絵本は奥深いですねえ。
では(^^)/
絵本の後は子守歌でおやすみなさい

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